18,    D e a r   麻 生・・・「緑」 2009.7.07

「緑」の状況が気になり昨日、昨年竣工した賃貸アパートメ

ント「Dear 麻生」に寄ってきました。シンボルツリーとし

て植えた「ナナカマド」は鮮やかな緑となりイキイキとして

いました。この緑を見て、バックの外壁はこの色やテクス

チャーにしてほんとに良かったと安心しました。ここの外壁

は塗壁で左官屋さんの手仕事です。窓周りは木目が現れたコ

ンクリート打ち放しです。現場では左官屋さんがほんとうに

気を使いながら塗られていたのを思い出します。コンクリー

トの型枠大工さんも細かい細工に一所懸命でした。何種類も

サンプルを作ってもらい慎重に決めた甲斐がありました。

今週末には昨年竣工した藤野の住宅「カヤックのある家」の一年点検があります。聞くと枝豆がすくすく育っているとの事で他にもどんな緑があってどんな表情になっているか今から楽しみです。

アトリエたくで設計させていただいた建築のオーナーさんには設計から竣工まで建築と緑の関係、建築にとっての緑の大切さをしつこくお話しさせていただいております。最近は国を挙げて「エコ」ですから多くの方が緑を大切に感じている事と思います。でも私の場合「エコ」としての緑ももちろん大切なのは言うまでもありませんが、環境問題のエコとは別に「心の豊かさ」と言う意味で緑の大切さをお薦めしています。日本には古来から「華道」がありますが華道の場合も生け花を飾る周りの環境や花器が大切となります。そして人の気持ちが大切となるはずです。建築と緑にも同じような事が言えるのではと感じます。建築がある意味、周辺環境であったり花器であったりする訳です。緑には人の気持ちを豊かにしてくれる力があると思います。オーナーさんとは「壁に軽めにツタを這わせたいね」とか今後の緑の展望をお話しさせていただきました。秋には今は緑のナナカマドが紅葉するはず。それもまた今から楽しみです。