「の」の字の哲学、聞いた事ありますか?無い方はぜひ「の」の字の哲学でネット検索してみてください。人の日常生活においてどんな方にもためになる好いお話しです。今回のテーマの「共感と受容そして信頼関係へ」が分かりやすく書かれたような、自分の日常を振り返って「はっ」とさせられる内容です。

ホームヘルパーによる援助の基本は利用者との信頼関係の形成であり、この信頼関係の形成には「共感」や「受容」がなくてはならないものです。この事を最初の授業で教わりました。「共感」とは「他人の体験する感情を自分のもののようにする事」、

「受容」とは「ありのままに相手の気持ちや、おかれている状況を受入れる事」です。

と単語の説明を箇条書きで書いてしまっては「フ〜ン」で終わってしまいそうですが、

たとえば「風邪をひいてしまった」と言っている人に「どうして風邪をひいたの?」と返すのと、「風邪をひいちゃってつらいですね」と言うのでは違いますね。「どうして風邪をひいたの?」と聞く事も常識で考えて決して悪い言い方ではないはずです。でもまずは「風邪をひいちゃってつらいですね」と言われた方がやはり嬉しいですよね。ここに「共感」と「受容」の極意があるようです。「わかってほしい気持ち」とは何か?この辺が信頼関係形成には大切のようです。これは何も介護の現場だけの事ではなく夫婦関係、親子関係、友人関係とあらゆる人間関係に関係してくると思います。建築の設計にいたしましても、お施主さんとたくさんお話しをさせていただきますがとても勉強になる内容でした。

ぜひ皆さん、「の」の字の哲学、読んでみてください。

,   共感と受容そして信頼関係へ  2012.6.27