岩見沢駅舎建築デザインコンペ
〜時を刻む駅〜
岩見沢駅舎建築デザインコンペ
〜時を刻む駅〜
2009.2.25
4, 岩見沢駅舎建築デザインコンペ〜時を刻む駅〜
2005年に行われた「岩見沢駅建築デザインコンペ」にアトリエたくも応募しました。このコンペは2000
年12月に火事で焼失した岩見沢駅を新築するためのデザインコンペで、北海道の設計事務所は固より全
国の設計事務所から376作品応募のあったデザインコンペでした。アトリエたく案の提案は岩見沢の
「空」を強く意識したもので水平に設けたフラットルーフの庇(空へのプラットホーム)で空を切り取
り岩見沢の空を強調し、駅の各所に「空へのステージ」を設け空の取込みを試みました。駅改札から駅
舎内に併設される予定の公共施設までは太鼓橋調のギャラリー空中歩道でつなぎ屋根を通り抜ける提案
をしました。外壁は一期工事の駅舎側は穴あきレンガ、二期工事の公共施設は落葉松ルーバーで考え、
素材その物よりもその素材を通して入ってくる光や風を通して岩見沢の空気感が意識できるような、空
と光と影が時間と、季節と、時代と共に移り変わりそこに「時を刻む駅」を考えました。更に、二期工
事の落葉松ルーバーからは、夜になって駅舎に灯がともると焼失した昔の駅舎のシルエットが昔の場所
に昔の大きさのまま浮かび上がる仕掛けを提案しました。が、敢え無く落選。
Wednesday, February 25, 2009
提案としては今でも「悪くなかった」と思っていますが、反省すべきはプレゼです。コンペでは提案内容
が誰が見ても一目でその意図が伝わるように表現出来ていないと負けなのだと思います。
今度、完成した新しい岩見沢駅を建築家仲間で見学に行く計画をたてています。そして、見学の後は駅の
横にある焼き鳥の「三船」に行くのを楽しみにしています。ここの「もつ串」は最高なんです。駅見学よ
りも「もつ串」が目的だったりして・・・
夜の立面図
旧駅舎の形やデザインをモチーフにするような案も
何点かありましたが、日中は全く気付かなくても夜
になると光で旧駅舎が浮かび上がるのが「粋」かな
と思い提案したのですが・・・・。
昼の立面図
旧駅舎