「害」という字を辞書で調べてみますと「悪い結果や影響を及ぼす物事」とあります。

「害」という字には「害虫」「公害」「災害」等、悪いもののようなマイナスイメージがあり

ます。ですから、障「害」者という表記ではマイナスイメージが強い表記となってしまうため

自治体を始め「障がい者」と表記するケースが増えているようです。

この「障がい者」という表記についてネットで検索しますと否定的な意見がかなりあり賛否両

論のようです。「障碍者」あるいは「チャレンジド」といった表記が好いのでは?との意見も

あるようです。いろいろな意見があっていいと思いますが、どの表記にしてもそこに悪意があ

るわけではないので表記問題であまりにも過剰、過敏になるのはどうでしょう?。私としては

「障害者」よりも「障がい者」の表記の方がスマートなイメージで好いのではと感じますが、

ただこれは文字や表記の問題で終わらせてしまってはあまり意味のないものになってしまうと

も感じます。問題はその言葉、表記、文字を使う側の「使う意識」であり、表面上は表記の問

題であっても、その奥にある障がい者に対する「差別や偏見」と向き合い、社会意識を改善する姿勢を持つ事が大切なのではないかと思います。

障がい者や高齢者の各種施設を設計する際にも「管理」や「機能性」「安全性」の問題から特

に施錠の対策等で一歩間違えると「差別・偏見」「拘束」につながりかねないため慎重な対策

対応が求められると思います。

,   障害者と障がい者  2012.7.13

写真はgourmetで紹介した「ゆりや食堂」の入口の足下に咲く花です。まばゆいほどの黄色が綺麗でした。