4, ADLとQOL
4, ADLとQOL
ADLとQOL、聞いた事ありますか?何の事か分かりますか?私は始めに聞いた時、チンプンカンプンでした。介護、福祉関係者であれば必ず知っている単語なのですが、一般の方にはなじみのない言葉ですよね。このADLとQOL、介護福祉の勉強を始めると「ADLが・・・」「QOLが・・・」とけっこう頻繁に出てきます。
Monday, July 23, 2012
簡単に書くと「ADL(Activities of Daily Living)」とは「日常生活動作」、
「QOL(Quality of Life)」とは「生活の質」を意味します。
もう少し詳しく書くと「ADL」は移動、排泄、食事、寝起、着脱衣、洗面、入浴等、人間が日常生活を送るために必要な基本的動作を言います。
「QOL」は生活者の満足感、安定感、幸福感等の諸要因の質を言い、ネットで調べて私が一番しっくりきた解説は「その人がこれでいいと思えるような生活の質」でした。
近年、リハビリテーションを考える際には「ADLからQOLへ」という言葉をよく耳にします。
これは単に健常者に近づける(日常生活動作の拡大・ADL拡大)事を目的としたリハビリテー
ションではなく、その人の生活の質(QOL)の向上めざすリハビリテーションへとの変化を意味
します。住環境を適切に整える事は「ADL」を向上させ「QOL」が向上する一つの要因となりま
す。ただ住環境を単に機械的に機能的に整えたとしても、人間としてほんとうの意味での
「QOL」の向上にはつながらないのではないでしょうか?光の入り方、風のぬけ方、風景の見え
方、手触り感等、日常生活の中で五感にうったえる何気ない生活の中での趣(おもむき)もQOL
を考えるとき、人間の住環境として大切な要因となると思います。
4, ADLとQOL 2012.7.23