現在の日本、そして将来の日本の問題として「介護」は避けて通れない大問題である事は皆さん

ご存知の通りだと思います。ですが介護については様々な問題が山積みなのが現実だと思いま

す。中でも私が思う改善しなければいけない一番の(一番と言い切ってしまうのは語弊があると

は思いますが強調する意味で・・・)問題は介護職員の「低賃金問題」ではないかと思います。

この低賃金問題はかなり深刻な問題だと思います。仮に介護施設の数が足りないからと施設数を

増やす事が出来たとしてもそこで働く介護職員が居なければ無駄にしかなりません。介護職への

希望者が少なくなれば少なくなる程、介護の質も下がるはずです。介護職員に対する今のままの

賃金では日本の介護に未来は無いようにさえ感じます。国家資格である「介護福祉士」を取得し

た方でも低賃金が理由で離職・転職を余儀なくされるのはやはり制度を考え直さなければいけな

いでしょう。志しをもって始めた仕事なのに、ほんとは続けたいと思っている仕事なのに賃金問

題で続ける事が出来ないのはこれからの日本にとって大問題です。仮に「では賃金を上げましょ

う!」という政策になったとしても通常の感覚の賃上げ(2〜3%増)では全く足りない気がし

ます。北海道の介護職に対する求人の賃金を見ますと現状の3割増でも足りないような気がしま

す。そしてもう一つ大切な事は、仮に国の政策として介護職の賃上げが行なわれたとしても介護

職員のお給料にストレートに届く政策でなければ意味が無くなるという事です。変な比較論かも

しれませんが、介護職の年収が独立行政法人の職員の年収の半分にも満たない年収(ひょっとし

たら1/3以下)というのはやはり異常でアンバランス、アンフェアな社会だと思います。

安倍総理は「頑張った人が報われる社会を」と言われました。全く同感です。国にばかり頼る姿

勢では良くないとも思いますが、この問題には言うまでもなく「政治の力」がどうしても必要で

す。何とか迅速に良い政策を実行してほしいと思います。


,   全く足りないんじゃないかな〜?  2013.1.31